cakePHP4のインストール方法

概要

cakePHP4系を下記環境にインストールしたときのメモ書きです。

前提環境
  • Hosting Server: さくらインターネット
  • PHP: 7.4.9
  • cakePHP: 4.1.1

composerによるインストール

(注意:composerを使用しないインストールについては、下記「プラグインのインストールについて」に注意点を記載しておりますので、そちらも御覧ください。)

SSH(ターミナル)でサーバーに接続し。公開ディレクトリ(wwwなど)で下記コマンドを入力します。

php composer.phar create-project --prefer-dist "cakephp/app:4.*" my_app_name

※「my_app_name」は自分で作成するアプリ用に適当に変更してください。
※変更したこのアプリ名と同じディレクトリが作成されます。

設定変更

app_local.phpの修正

config/app_local.phpを修正します。※cakePHP3では.envを編集しましたがcakePHP4ではapp_local.phpになります。

  • 「SECURITY_SALT」を任意の文字列に修正します。(キーボードを適当に叩いて「数字」と「アルファベット」のランダムな文字列にします。)
  • 「Datasources」の「default」にDBの設定を記載します。「host」「username」「password」「database」をお使いのDBの設定に変更してください。

app.phpの修正

config/app.phpを修正します。

  • 「App」の「defaultLocale」を「en_US」から「ja-JP」に修正
  • 「App」の「defaultTimezone」を「UTC」から「Asia/Tokyo」に修正

cakePHPインストールにあたっての注意事項

プラグインのインストールについて

旧cakePHPではzipファイルをアップロードして展開するだけでインストールを行うことができました。それはPHP4でも行うことはできますが、1点注意が必要です。問題なのはインストールではなく「その後」なのです。

※zipファイルなどのダウンロードは下記GitHubから行うことができます。
https://github.com/cakephp/cakephp/tags

ログイン画面などを作成するときは認証用のプラグイン(cakePHP4からAuthentication および Authorizationになりました。)を使うなど、各種プラグインを用いると思いますが、このプラグインもcomposerを使用してインストールすることが推奨されています。
これらプラグインはcakePHP本体と異なり、GitHubからソースを持ってきただけでは使用することができません。
composerを使ったときと同じような設定の追加、変更、ファイル配置を行う必要があります。
手動で行うことができないわけではありませんが、その労力を使うならばサーバーを変更したほうが早いです。

※「どうしてもサーバーを変更できない!」という場合は、composerが使用可能なサーバーで一度試して、そのファイル構成などを元のサーバーに模倣したほうが良いでしょう。

ロリポップは実質使用できない

皆さんそれぞれに好きなレンタルサーバーというのはあると思います。しかしcakePHP4ではロリポップは実質使用することができません。

※ロリポップは私自身好きなレンタルサーバーで10年以上使っていますし、このブログもロリポップです。。。しかし、それでもです。

理由は2つあります。
・プラグインのインストールの項で説明しましたが、composerが必須です。しかしロリポップはメモリなどの制約が厳しいため、composerでのインストール中にエラーになります。
・SSH接続のコンソール(ターミナル)の画面で使用するPHPのバージョンが古いです。このためbakeなど各種コマンドを使用する時にPHPのバージョンが古いというエラーになります。

これらの理由が作成するアプリには該当しない、もしくは自力で解決できる、という場合ロリポップを使用することは可能です。
が、そこまでしてロリポップにこだわる必要は無いと思います。

じゃあどこのレンタルサーバーがいいの?と言われるとさくらレンタルサーバーでしょうかね。

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